2018-01-01から1年間の記事一覧

アスペ的論理/道徳その9。視覚化して整理する。2x2=?

ベン図以外にも、描いてみると役に立つ(と思われる)ツールはいくつかあります。そのひとつが、2x2の表、ってやつです。2x2というのは、横2マス、縦2マスってことですね。 こんな感じです。 意外と便利なんですよ。たとえば、誰かと議論していて、…

アスペ的論理/道徳その8。わかってくれない!どうしてくれよう?

このシリーズの第5回、「答えを出すにはどうしたらいいだろう?」の応用編です。 さて、論理的に考える能力を鍛えて、きちんと結論を出したとしましょう。自分は納得しました。よしよし。で、上司なり同僚なり友人なりにその考えを話しました。 「わからない…

アスペ的論理/道徳その7。図を描く。とくにベン図。

アスペ的な厳密さを実現するためには、論理学の知識があったほうが楽です。「もやもやっとしたまま放置している気がする」って、気になるじゃないですか。アスペは自分に対してもごまかすのが苦手ですからなおさらです。って、そんな難しい話ではない(はず…

アスペ的論理/道徳その6。「みんな」という例題。

「みんな」ってことばがありますね。これについて考えてみたいと思います。 個人的には、わりと雑なことばだと思うのです。雑、というのはつまり、意味がぼやけているということですね。アスペの厳密性となかなか相容れないので居心地悪い、ということかもし…

アスペ的論理/道徳その5。答えを出すにはどうしたらいいだろう?

論理というか考え方のヒントです。 たとえば、うつ病の患者さんが元気になって、薬を減らしたいな、と、主治医であるわたしが考えた、としましょう。 → 薬は減らすべきだろうか? この問いは、大きすぎて答えられません。 → 薬を減らしても大丈夫だろうか? …

アスペ的論理/道徳その4。君子豹変す。

「君子豹変す」という故事成語があります。君子=りっぱな人、ですね。豹変=いきなりがらっと変わる、です。現代では、「りっぱな人は、自分の考えが間違っていると気づいたらためらいなく訂正する」という意味に使われます。せっかくだからりっぱな人を見…

アスペ的論理/道徳その3。関係ないものは分けて考える。

わかる、というのは、「分ける」からきているんだそうですね。分解すれば理解できるのか、って、これも「解」の字が共通していたりします。分けさえすればわかるはずだ、というのには反対ですけれど、分けることで「わかる」に近づくことはたしかにあります…

アスペ的論理/道徳その2。論理的かつ優しい?ってこと。

哲学とか道徳とかの前に、ちょっと足場を固めましょうか。論理はアスペの武器だと思います。いまのところ論理になじんでいないひとも、論理となかよくできる可能性はかなり高いです。ぜんぜんわからなかったら、それはわたしの日本語の修行が足らないせいな…

アスペ的論理/道徳。あたりまえのことばかり。その1。

演繹(えんえき)しましょう。つまり、これはほんとうだよね、ってことから、いろんなことを考えて、広い範囲にあてはめることができる考えに変換する。こっちのほうがアスペになじむかなと思うので、少しお話してみたいと思います。きれいごととか正論(正…

あずさのこと。中学受験に受かったのは誰のおかげ?

小学校高学年のころ、わたしの住んでいた地域の中学校では校内暴力がはやっていました。それを耳にしたわたしは中学受験を決意したのでした。 中学受験の合格発表の日は平日でした。早く帰ってきた父親が見に行ってくれました。合格していたので、しばらくは…

あずさのこと。球技との絶望的な関係。

学校生活における問題の一つは、体育でした。なかでも球技。ドッジボールもバレーボールもテニスも野球も全部です。拷問と言っていいくらいの苦痛でした。 理由はいくつかあります。 純粋に筋肉の問題。走るのが遅いとか。でも、これだけじゃないのです。 協…

あずさのこと。アスペ的言語習得。

あずさの、こどものころのエピソードを続けましょう。 いまでも母親がときどき持ち出すエピソードに、「漫画で、笑い声がケタケタ、と書いてあったからと、笑うときに文字通りケタケタと言っていた」というものがあります。目の前にいる人々の動作よりも漫画…

あずさのこと。抱かれるのを嫌がるこどもでした。

わたし自身発達障害(アスペ)なわけです。実例として、自分自身のことを少しずつ書いてみようと思います。時系列はあとで整理する(つもり)ので、書きやすいところから始めますね。 こどものころのことから始めましょうか。 抱かれるのを嫌がるこどもでし…

アスペのための問題解決思考法。

アスペのための考え方のヒントです。こう考えたほうが楽かな、とか、こう考えたほうが解決に近づくかな、みたいなこと。合理的に行きましょう。わたしたちには、合理的な思考こそが似合うはずです。 何かトラブルが起きたときには、相手の能力不足の可能性を…

アスペの本質、みたいなこと。つづきのつづき。

アスペの本質はフィルタリング機能が弱いってことなんじゃないか、 って話の続きです。 フィルタリング機能が弱い =シグナルとノイズが分けられない =情報過多におちいりやすい ってことですね。 空気が読めない、って俗に言われる状態も、これである程度…

アスペの本質、みたいなこと。つづき。

アスペの本質はフィルタリング機能が弱いってことなんじゃないか、 って前回書きました。その続き。 フィルタリング機能が弱いってことは、 多くの人が処理できる情報量も アスペには扱いきれない可能性があるってことかなと思うのです。 アスペの赤ちゃんに…

アスペの本質、みたいなこと。

以下個人的意見です。と断った上で。 アスペの本質とは何かって、それこそアスペだから気になるんですよね。 フィルタリング機能が弱いってことが一つだろうと思います。 シグナルとノイズを分ける機能ね。 たくさんの情報の中から、不要な情報を除くのが苦…

アスペが怒られるとき。謝罪の意味。

怒られた、というとき、 怒られるようなことをした+こういうときはごめんなさいと言うのだ と学ぶのが定型です。 怒られるということは悪いことをしたのだろう、それはなんだろう と疑問に思うのがアスペです。 悪いことをしたのであれば、再発予防策が必要…

アスペの対人関係問題。

アスペ(発達障害)のひとたちは、人づきあいが苦手ということになっています。 わたし自身も人づきあいは苦手です。 しかし、 他人が関わるもの【すべて】について定型より劣るということではないようです。 空気を読めない、とよく言いますよね。 空気って…

精神科のくすりの副作用:錐体外路症状

精神科のくすりの副作用にはいろいろあります。 代表が錐体外路症状です。原因となる薬はリスパダール(リスペリドン)やセレネース(ハロペリドール)など、統合失調症のくすりが多いです。 これ、要するに筋肉が動かしづらくなるのです。 筋肉が疲れやすい…

統合失調症のくすりをのみつづける意味

精神科の病気のなかで、 ぜひともくすりをのみつづけることをおすすめするものは 実を言うとあんまり多くないのです。 代表は統合失調症と躁うつ病です。 統合失調症についてはとくに、いちど元気になると、 いま症状がないのにどうしてくすりをのむのか 副…