2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

手帳と年金以外のサポートについて。

精神科における「支援」というのはいろいろな意味があります。有名なのは障害者手帳と年金でしょうか。とはいっても、手帳と年金「だけ」ではないです。手帳と年金「だけ」を求められるとちょっと複雑な気分です。というのも、手帳や年金は、日常生活に支障…

ギフテッドになりたかったなとか。

ギフテッドへのあこがれがあります。いまでも。って、わたしのこどものころはそんな概念はなかったわけですけれども、なんていうか、才能を認められて英才教育に組み込まれるみたいなこと、こどものころから夢見ていたなとか。 ◆ わたし、知能検査の中でVC(…

コミュニケーションの作法4。相手を「思いやる」。

適切な発言とは何を指すのでしょう。しゃべりすぎるかと思ったら何も言わない、なにかとバランスがわるいとわたしはしばしば怒られます。 いくつかルールがあるようです。本の内容には重複が多かったので、一部省略してお伝えします。 ◆ 情報の量を適切に。 …

コミュニケーションの作法3。規則違反とその罰則。

ソーシャル・マジョリティ研究(の復習)、つづきます。今回は、たとえば前回のルール(質問には返事、あいさつにはあいさつ、提案には拒否あるいは受諾、などなど)を破った場合どうなるか、です。 ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共…

コミュニケーションの作法2。上の句と下の句の組み合わせ。

前回に引き続き、ソーシャル・マジョリティ研究の復習・メモです。詳しくは本を読んでいただきたいんですけど、正直少々難しいと思いますので、だいたいのところを理解してから読むのもいいかなとか。(難しいと感じるのはわたしだけでしょうか) ソーシャル…

コミュニケーションの作法。会話の順番。

ソーシャル・マジョリティ研究という本を読んでいました。ASDなど少数派からみた多数はコミュニケーションの特徴、みたいな本です。 それにそって、復習がてらコミュニケーション論みたいなものを書いていこうと思います。 ソーシャル・マジョリティ研究: コ…

努力ではなく工夫、というのはどういうことかというと。

昨日のツイート。いまできていないことがあるとして、どうするか。「がんばります」が答えになることってめったにないように思うんですよね。 「がんばります」「努力します」という発言に対しては、「もう十分努力してると思うから、これ以上の努力はせずに…

やればできる、といいな、とか。

やればできる、というのは、わたしにとっては残酷なことばです。やってもできないことが、とても多いのです。しかも、「まさか」と言われるようなことが、いくらやってもできない。できない、と信じてもらえないものだから、明るく励まされたり努力をうなが…

バレンタインデーのチョコレートの扱いとASDと定型のおはなし。

もうすぐバレンタインデーですね。 さて。(日本の)バレンタインデーといえばチョコレート。お菓子の会社の陰謀だという話もありますけれども、それにとどまらないいろいろがありうる行事ではあります。 ◆ これね。2種類ありますよね。多少古いかもしれま…

自分的常識とか自分的前提とか。

自分的常識とか自分的前提とかときどき言います。「自分的」なものであると気づいたのは数年前で、それまでは人類にとって普遍的な常識あるいは前提だと思っていました。思うどころじゃありません。そこにコップがある、足元に地面がある、というレベルの「…

本能と論理、あずさの場合。

あいさつは、あいさつという掟なんだから、ひとまず従っておきましょうよ、なんて言うと、それがあずさの道徳の欠如だとか、あずさは人間味を欠いているとか怒られたりします。人間なはずなんですけど、それはさておき。 ◆ あいさつは、共同体の掟にすぎない…

ありがとうはわかる、ごめんなさいはわからない?

自分で自分について不思議だったことがあります。「ありがとう」の意味および用法はとくに言語化の努力もせずだいたい正しくマスターしているのに対して、「ごめんなさい」は全力で言語化してやっと理解できる。 また、こういうのもあります: ケース1 Aさ…

ごめんなさい、っていったい?

謝られてもピンとこない、謝れと言われてもピンとこない。そんな話をしてきました。弁償はわかります。再発予防も必要です。で、謝るって何でしょう。わたしはどこでひっかかっているのでしょう。 以下、問題の解決/再発予防を行うことは前提としてお読みい…

謝罪と記憶とフラッシュバック。

発達障害の精神病理Iなる本を読んでいます。それをふまえて、謝罪の件(皿の件)をもう一回考察してみます。 発達障害の精神病理 1 作者:鈴木 國文,内海 健,清水 光恵 出版社/メーカー: 星和書店 発売日: 2018/09/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) ひさ…

自分が被害にあった場合の思考回路。

立場を逆にして、相手がわたし(ASD)の皿を割ったとしましょう。これがものすごくイメージしづらい。イメージしづらいことが、何かを意味している気がします。それはさておき。 「なぜ皿を割ったのか」 「ごめんなさい」 「いやそうじゃなくて、経緯を」 「…

「なぜ」皿を割ったのか。

「なぜ皿を割ったのか!」 「皿はもともと不安定な場所に置かれていました。皿の管理責任はわたしにあります。弁償します」 「ASDあるある」ですよね、たぶん。極端に書いてますけど。「なぜ」を字義通り解釈するのが問題であるとしばしば書いてあります。で…

謝罪とは何のことか。

謝罪って何でしょうね、と言うと、驚く人も多いと思います。しかし、わたしにはこの謝罪の意味が、長い間不明でした。知的障害というわけではないと思います。たぶん。 ◆ 感謝はわかるんです。相手が何か自分にとってよいことをしてくれた。喜んでいることを…