統合失調症のくすりをのみつづける意味

精神科の病気のなかで、

ぜひともくすりをのみつづけることをおすすめするものは

実を言うとあんまり多くないのです。

 

代表は統合失調症躁うつ病です。

 

統合失調症についてはとくに、いちど元気になると、

いま症状がないのにどうしてくすりをのむのか

副作用も多いだけに問題になりがちです。

 

これは、後遺症の予防です。

統合失調症は、症状の激しい時期(急性期といいます)をくり返すたびに

後遺症の残る確率および後遺症の程度が重くなる傾向にあるからです。

 

後遺症のうち、いちばんよくあるのは、

「やる気・根気の最大値が下がる」です。

言葉を換えると、がんばろうとしても思ったほどがんばれなくなるのです。

これは、治るにしてもかなり時間がかかります。

その間、仕事も勉強もはかどらないので、影響はもっと長く続きます。

 

それを心配するから、

「くすりはのみ続けてね」

ということになるわけです。

 

心当たりのある方は、ぜひとも続けてくださいね。