アスペの本質、みたいなこと。つづきのつづき。
アスペの本質はフィルタリング機能が弱いってことなんじゃないか、
って話の続きです。
フィルタリング機能が弱い
=シグナルとノイズが分けられない
=情報過多におちいりやすい
ってことですね。
空気が読めない、って俗に言われる状態も、これである程度は説明がつくように思います。わたしはもちろん、空気が読めない側です。空気を読んでいるらしい周りに対して、その超能力は一体何なんだ、と思うことがいまでもあります。
たとえば、小さめの会議が終わって、そこかしこで数人ずつ自分たちの用件を話してはいるけど、わたし自身は帰ってもいいとしましょう。お察しのとおり、わたしは、帰ってもいいというタイミングを逃しがちです。
司会が席を立ったとか、帰ってもいいというシグナルも受け取ってはいます。しかしそれは、誰々と誰々が話し始めたとか、誰々がまだ配布のプリントを眺めているだとか、そういう雑多な情報にまぎれてしまうようなのです。
これと関連して、情報は受け取っても重要な順に並べられない、というものがあります。会議において、現在Bが発言している、かつ、Aがイライラしている、としましょう。イライラしていることそのものは検出可能です。
さて…… Aはどうしてイライラしているのでしょう?
- Bのことが嫌いだ。
- そもそもイライラした気分である。今朝、子供と喧嘩したらしい。
- 会議のためにやり残した自分の業務が気になっている。
- 会議そのものが無意味だという主義主張の持ち主である。
- きょうはこのあと友達と約束があるのに間に合うのだろうかと心配している。
- Bの発言内容が気に食わない。
- Bの発言内容ではなく会議が長引きそうなことにイライラしている。
- Bの発言が長くなっているのを止めない司会に腹を立てている。
可能性そのものはいっぱいありますよね。
可能性をリストアップすることは可能です。しかし、この中のどれ?と言われても困ってしまうわけです。どの選択肢についても、それを裏付ける証拠は見つかったりするからかもしれません。
やっぱり、要らないものも意識から排除できないから、って感じかなとか。