アスペの論理/道徳 その18。問いを変形して答えを得る、その2。

文章題ってありましたよね、算数とか数学で。

太郎くんは500円持ってお店に行き、1個100円のアイスを3個買いました。おつりはいくらでしょう。

とか。

500 - 100x3 = 200

というわけで、答えは200円ですね。

500 - 100 - 100 - 100 =200  とかでもいいですけど。

これって、数式に直したほうが考えやすいですよね。たぶん。

文章題って、国語の側面があります。答えられる形に直してはじめて、本題の算数を活かすことができる。

 

答えられる形に変形するということは、「考える」という動作(?)のかなりの部分を占めます。

 

アスペ的論理/道徳その5。答えを出すにはどうしたらいいだろう? - 精神科医的ひとりごと(仮)でもとりあげたんですけどね。重要なポイントなので、もう一回とりあげます。

 

自分の欠点とか誰かの問題行動とかも、変形すればいいです。

「〜する能力」と言い換えると、変形しやすいようなのでおすすめです。

〜しない能力、は言い換えづらいので、その場合、〜する、に言い換えてから〜する能力、に変形するとやりやすいです。

 

あずさは文句ばかり言う

=あずさは文句を言う能力がある

=ものごとについて悪い点を見つけてそれを指摘する能力がある

=ものごとについて観察したり考えたりしてそれを発表する能力がある

なんか、美点に思えてきたではないですか(笑)

 

文句を言ってトラブルになっているのはほんとうなので、

ものごとについて観察したり考えたりしてそれを発表する能力があるので、今後は、できればそのなかでもよい点を強調して、悪い点を指摘する際にはそれが実行可能かどうかを検討した上で控えめに指摘する

という解決策を提案してみるのはどうでしょう。文句を言うな、より、実行しやすそう、あるいは受け入れやすそうに思うのです。

 

一言も嘘は言ってない。変形しただけです。でも、それだけで、見える世界は変わっちゃうんですよね。わたしはそう思います。