アスペについての精神病理2。空気が読めないことの分析。あずさ自身を症例として。

前回の記事で、アスペの子どもにとっては「自分を見ている他人、自分をどうこうしようと思っている他人」を意識するのが難しいということをとりあげました。(全員とは限りません。あずさを例としてとりあげ、あずさがアスペの典型だという仮定に基づき「アスペは」と言っています)

アスペについての精神病理。頭の整理をかねて。あずさ自身を症例として。 - 精神科医的ひとりごと(仮)

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さて、これは、自分自身を観察する自分というものが形成されにくいということにもつながります。

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実際、わたしは、セルフモニタリング機能が弱いです。とくに、自分が疲れていることを実感することが難しく、突然限界に達して突然寝込むことがときどきあります。また、こどものころ、カーディガンを裏返しに着ていてまったく気づかなかったことにも、これが関わっているように思います。

 

また、自分自身を観察する自分が形成されにくいということは、他人の中にいる自分自身を観察することも難しいということにつながりそうです。これは、わたしが場違いな行動をとりがちであることと関係しているのではないかと思います。場違いな行動をとっていても、気づけないわけです。何がいけないのかわからない、以前に、問題が存在することに気づくことができない。これでは、「適切なふるまい」を「理屈抜きに、まわりを見渡して」学習することは難しそうです。

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これが、「空気が読めないがゆえに場違いな」「アスペっぽい」行動につながっているんじゃないかな、というのが現時点での仮説です。