アスペという診断について1 前提。

アスペ(発達障害ASD)の「診断」についての、現時点でのわたしの考えを述べておきますね。「現時点」ですから今後変わる可能性もありますし、また、「わたしの」考えに過ぎず、すべての医者が同じ意見を持っているわけではないことにご留意ください。論理についての応用という側面もあります。

 

さて。アスペに限らず、診断名にはいくつかの意味があります。

  • 本人および家族が納得できること、その後情報収集できること。
  • 周りが、本人に対してどう接したらいいのかのアドバイスにつながること。
  • 公的支援(手帳とか支援学級とか年金とか)を受けるため。

 

ひとまず代表的なのはこの3つでしょうか。

宛先あるいは対象者がそれぞれ違いますね。もちろん、最終的には本人のためではあるのですけれども、本人(家族)・周囲(医療機関など含めて)・役所 と言ってよさそうです。

 

 前提としてだいじなことがあります。

アスペの診断には、「この検査で陽性なら確定!!」みたいな検査がないことです。アスペである・アスペじゃない、の二択というわけにはいかないのです。骨折をレントゲンで診断するのとは違うわけです。もちろん、いろいろな検査を組み合わせれば、アスペだろうと言うときの確実性は増します。この検査で何点以上ならアスペと言っていいとかいう検査もあります。しかし、アスペの度合いが高ければ「間違いない」という結論が出る一方、程度が軽い場合、あるいは、学習や修行?によっていろいろなことを克服してきた場合には、「疑い」にとどまることが多いです。「疑い」とか言われても困るんですけど、って、確かにそうだと思います。その一方で、断言できないものは断言できないという医者側の事情もあります。グレーゾーン問題の一部はこれです。

 

長くなるので続きます。

 

先に、まとめ画像だけ載せておきますね。このあとの記事(4記事あります)は、この図の解説だと考えていただけるとわかりやすいかもしれません。

 

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